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不登校・ひきこもりバックアップセミナー講演内容

2009年2月11日(祝)■登進研バックアップセミナー66

不登校-希望と安心をつかむ実践!進路講座

5人の専門家の実践的アドバイスとミニドラマで次の一歩が見えてくる

 あけましておめでとうございます。昨年はみなさまにとってどんな年だったでしょうか。また、今年はどんな年になるのでしょうか。新年を迎え、「今年こそ○○しよう」と誓いを立てた方や初詣で「今年は○○になりますように…」と願かけをした方も多いことでしょう。
 その誓いや願いが叶いますよう、そしてこの一年、みなさまがたくさんのよき出会いと笑顔に恵まれますよう、心よりお祈り申し上げます

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 進学や進級など大きな節目を間近にひかえたこの時期は、不登校の子どもにとって不安の多い時期であると同時に、心機一転やり直そうという気持ちが芽生える時期でもあります。

 たとえば、それまで学校や進路のことなど一切口にしなかった子が「受験どうしようかな」「ボクでも行ける学校あるかな」などと話しかけてくる場合があります。また、急にイライラしたり精神的に不安定になる子もいて、親は状態が悪くなったのかと心配しますが、実は行きたい気持ちが出てきたために、逆に不安になってイライラしている場合も多いのです。

 その一方で、まったく進路に関心を示さない(ように見える)子も少なくありません。 中学1年から3年間、まったく学校に行けなかった男の子が、「進路について考えるようになったきっかけ」について、こんなふうに話してくれたことがあります。

 僕が進路についてなにも考えていなかった頃、両親に「これからどうするつもりなんだ!」と詰め寄られたことがあって、そのときはものすごく嫌でした。
 でもその後、自分でもこのままではまずいなと思いはじめた頃、母親が「高校行くの?」とか「これから先どうするの!?」ではなく、「なにかやりたいことあるの?」と聞いてくれたんです。それで数日考えて、「友だちをつくりたいから、高校に行きたい」と答えました。


 この男の子は、当時ひとりでは外に出られない状態でしたが、「高校に行きたい」と言ってからは、ご両親が集めてきてくれた進路先の情報などを検討し高校を受験、みごと合格しました。
このように、本人の気持ちを無視して上から高圧的に働きかけても逆効果、上手なタイミングと本人の気持ちにそった働きかけが大事、といえそうです。

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 そこで、2009年の登進研セミナー第1回目は、「不登校-希望と安心をつかむ実践!進路講座~5人の専門家の実践的アドバイスとミニドラマで次の一歩が見えてくる」というテーマで行います。「進路講座」といっても、中学校や高校への進学だけでなく、進級や転入・編入、中高一貫校の内部進学の問題など、小学生から高校生まで、幅広い視点から「その子らしく歩いていける道」とはなにかを考えるセミナーにしたいと思っています。

 第1部は、事前にみなさまから募集した進路に関する質問を大きく5つのテーマに分け、5人の専門家が回答する形式で進めます。回答の前には、不登校のお子さんがいる家庭で起こりがちな進路に関するトラブルや親子のすれ違いについて、テーマ別にミニドラマ形式で再現し、問題点や改善のポイントなどを目に見えるかたちで示すなど、具体的でわかりやすい構成になっています。

取り上げる質問はこちら>>

 回答者は、豊富な相談経験をもち、昨年のセミナーの講演でも大好評を得た木津秀美さん(富士見市教育相談研究室室長)、発達障害のスペシャリスト佐藤有里さん(横浜市東部地域療育センター診療部臨床心理士)、不登校問題から発達障害まで幅広い知識と経験をもつ斎藤真沙美さん(世田谷区教育相談室心理教育相談員)、当研究会の連携機関である代々木カウンセリングセンター所長池亀良一さん、当研究会代表荒井裕司の5人です。第1部の最後には、参加者のみなさまが互いに語り合う「Share(シェア)」の時間も設けます。

 第2部の個別相談では、不登校の心と進路の問題について、カウンセラーと専門相談員が一対一でお応えします。なお、個別相談は、時間的制約等から事前に申し込みをいただいた方のうち先着30名様に限らせていただきます。今回、人数制限にもれた方のご相談については、後日、当研究会の連携機関である代々木カウンセリングセンター(TEL03-3370-6775)で対応させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。みなさまのご参加を心よりお待ちしています。

◆プログラム

【第1部】講演「不登校-希望と安心をつかむ実践!進路講座」

講師 木津 秀美(富士見市教育相談研究室室長)
佐藤 有里(横浜市東部地域療育センター診療部 臨床心理士)
齊藤真沙美(世田谷区教育相談室心理教育相談員)
池亀 良一(代々木カウンセリングセンター所長)
荒井 裕司(登進研代表)

【第2部】個別相談(心と進路の相談)

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2008年11月30日(日)■登進研バックアップセミナー65

不登校-登校刺激をしてもいいとき、悪いとき

子どもの状態を正しく把握し、的確な対応をするための実践的アプローチ

 実りの秋。さまざまな自然の幸を味わいながら、寒い冬への身支度をする季節です。しかし、私たちにとって、もっと大切なことは、やがて訪れる春に向けて、子どもたちが次の一歩を踏み出せるように、今、親としてできる準備を整えておくことかもしれません。
しかし、子どもたちは親の思うようには動いてくれません。当セミナー後のアンケートやご質問にも、次のような不安や疑問が寄せられています。

  • いつも不安になることは、現在、自分たちが、どういう場所(位置)にいるのか、どこに出口があるのか、まったくわからなくなり、そのために今、何をすることが必要なのかが見えなくなってしまうことです。
  • 少しずつ動き出そうとしている気配がありますが、親としてどのような心がまえでいればよいでしょうか。励ましたりしてはいけないのでしょうか。
  • 映画、本、買い物など、いろいろな誘いかけをしつこくない程度に行っていますが、まったく外に出ようとしません。いつも否定の答えばかりが返ってくると悲しくなりますが、誘いかけをしないほうがよいでしょうか。それともサラッと誘い続けたほうがよいですか。
  • ただひたすら待つしかないのでしょうか。親としてできることはないのでしょうか。

 いずれも、不登校の子どもを抱える親御さんなら共感できる不安ばかりです。まして、進路選択や進級、出席日数不足などの問題が間近に控えているだけに、不安はあせりを伴ってきます。こうした声は、「だまって見守るだけでいいのか」という不安であると同時に、「何かしら有効な背中の押し方はないのだろうか」という疑問の投げかけでもあります。

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 そこで今回のセミナーは、そんな親御さんの切実な不安と疑問に応えるために、「不登校─登校刺激をしてもいいとき、悪いとき~子どもの状態を正しく知り、的確な対応をするために」というテーマで行います。

 第1部は、登校刺激研究の第一人者、小澤美代子さん(千葉大学教育学部教授)による講演です。不登校の子どもたちが、再び動き始めることを願う気持ち、言葉がけ、対応など、親のかかわりのすべてを「登校刺激」としてとらえ、従来の「とにかく登校刺激をしてはいけない」という考え方の誤解を解き、「上手な登校刺激は不登校の回復を早める」という小澤さんの考え方は大きなインパクトを与えてくれるでしょう。
 そして、「上手な登校刺激」を行うためには、わが子が今どんな状態にあるのかを正確に把握する必要があります。小澤さんは、不登校の状態を初期・中期・後期に分け、誰もが子どもの状態を正しく把握できるようにした「状態像チェックリスト」と、その状態像に合わせた的確な親の対応を考える目安となる「回復を援助するかかわり方チェックリスト」を開発されました。
 今回は、みなさまにこのチェックリストを配付し、実際にチェックしていただきながら、わが子の状態に合った「上手な登校刺激」のあり方をいっしょに考えてみたいと思います。

 第2部は「不登校なんでも相談室」PART3です。会場のみなさまからのご質問にその場で回答する好評のコーナーです。回答者は、斎藤真沙美さん(世田谷区教育相談室心理教育相談員)、池亀良一さん(代々木カウンセリングセンター所長)、荒井裕司(登進研代表)に加え、小澤美代子さんにもご協力いただきます。なお、時間的な制約からすべてのご質問にお答えできない場合もありますので、ご了解ください。第2部の最後には4人の回答者から「お母さん、お父さんが元気になるためのひとことメッセージ」をお話しいただき、その後、参加者のみなさまが互いに語り合う「Share(シェア)」の時間を設けます。

 第3部の個別相談では、不登校の心と進路の問題について、カウンセラーと専門相談員が一対一でお応えします。なお、個別相談は、時間的制約等から事前に申し込みをいただいた方のうち先着30名様に限らせていただきます。今回、人数制限にもれた方のご相談については、後日、当研究会の連携機関である代々木カウンセリングセンター(Tel.03-3370-6775)で対応させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。みなさまのご参加を心よりお待ちしています。

◆プログラム

【第1部】講演「不登校-登校刺激をしてもいいとき、悪いとき」

講師 小澤美代子(千葉大学教育学部教授)

【第2部】不登校なんでも相談室 PART3

講師 小澤美代子(千葉大学教育学部教授)
齊藤真沙美(世田谷区教育相談室心理教育相談員)
池亀 良一(代々木カウンセリングセンター所長) 荒井 裕司(登進研代表)

【第3部】個別相談(心と進路の相談)

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2008年10月26日(日)■登進研バックアップセミナー64

不登校-「希望」をどう伝え、どう支えるか

勉強、人間関係、進路…不安だらけの子どもの心に希望と安心をあたえる処方せん

 空の色、風のそよぎに、秋の訪れを感じる今日このごろ。みなさまいかがお過ごしでしょうか。夏の疲れがどっと出て、体調をくずしたりしていませんか?
 不登校の子どもたちに「休むこと」が必要なように、お母さんお父さんにも“休日”が必要です。お母さんがかぜをひいて寝込んだら、いつも昼過ぎまで寝ていたわが子が、早起きしてご飯を炊き、洗濯や風呂掃除までしてくれたという話を聞いたことがあります。ときどき仮病を使って(笑)、主婦業をズル休みするのもいいかもしれません。

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 さて、当セミナーに寄せられるご相談のなかでも、とりわけ多いのが「意欲の低下」です。「一日中なにもせず、テレビの前でゴロゴロしている」「まったく勉強しない」「なんに対しても関心を示さない」「進学が近いのに、動きだす気配もしない」などなど……。
 しかし、ほとんどの場合、親がいくらお尻をたたいても、子どもの意欲は高まりません。ましてや、「世の中そんなに甘くない!」「将来どうするつもりなの?!」といった脅しは、たいてい逆効果に終わりがち。子どもはますます委縮し、カラに閉じこもってしまいます。
 子どもたちが動き出すモチベーション(動機)となるのは「希望」です。希望とは、「自分にもできそう」「大丈夫かも」と思えることであり、それは、真っ暗なトンネルに入ったまま出口が見えない子どもたちにとって、文字どおり希望の光となります。
 ご存じの方も多いと思いますが、北京オリンピックの金メダリスト、女子柔道の谷本歩実選手は、決勝戦の前に妹さんからこんな手紙をもらい、とても勇気づけられたといいます。
 Ayu can do it! - You can do it(あなたならできる)に、彼女の名前(Ayu)をかけたもの
不登校のまっただ中で立ちすくんでいる子どもたちに対して、私たちは、どうしたらこの妹さんのように「You can do it!」というメッセージを伝えてあげられるのでしょうか。

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 第1部「不登校-『希望』をどう伝え、どう支えるか~勉強、人間関係、進路…不安だらけの子どもの心に希望と安心をあたえる処方せん」では、海野千細さん(八王子市教育委員会学校教育部主幹)を講師に迎え、子どもたちにとって「希望」とはなにか、どうしたら希望を伝え、支えてあげられるのかについて、親としてのあり方や具体的なかかわり方を含めて、みなさまと一緒に考えてみたいと思います。
 30数年にわたり不登校の子どもたちとそのご両親に向きあってきた海野さんのお話は、「癒し系で気持ちがラクになる」「具体的でわかりやすい」と毎回大好評。欠場が続くと「海野コール」が続出する状態です。ぜひ、お聞きのがしなく!
 第2部「進路選択の前に知っておきたいこと」では、海野千細さんと当研究会副代表の田中雄一が講師を務め、不登校の子どもが進路問題に直面したときに知っておきたい基礎知識について、わかりやすく解説します。不登校生の親の会ココット代表・栗原浩子さんに司会を務めていただき、小中高生それぞれの場合の進路選択のポイントや、義務教育終了後の進路先については定時制・単位制・通信制・サポート校など、校種別に違いを説明。これまでより、一歩踏み込んだ、実践的ですぐに役立つ内容です。ご期待ください。 なお、第2部終了後には、参加者のみなさまが互いに語り合う「Share(シェア)」の時間を設けます。前回の「もっと話したかった」「時間が短い」とのお叱りを受け、今回はもう少しゆったりお話しいただけると思います。
 第3部の個別相談では、不登校の心と進路の問題について、カウンセラーと専門相談員が一対一でお応えします。なお、個別相談は、時間的制約等から事前に申し込みをいただいた方のうち先着30名様に限らせていただきます。今回、人数制限にもれた方のご相談については、後日、当研究会の連携機関である代々木カウンセリングセンター(Tel.03-3370-6775)で対応させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。みなさまのご参加を心よりお待ちしています。

◆プログラム

【第1部】講演「不登校-『希望』をどう伝え、どう支えるか」

講師 海野千細(八王子市教育委員会学校教育部主幹)

【第2部】進路選択の前に知っておきたいこと

講師 海野千細(八王子市教育委員会学校教育部主幹)
田中雄一(登進研副代表)
司会 栗原浩子(不登校生の親の会ココット代表)

【第3部】個別相談(心と進路の相談)

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2008年9月7日(日)■登進研バックアップセミナー63

不登校-みえない出口をひらく打開策30

子どもの理解、親の対応、発達障害と不登校、進路…次の一歩をどう踏みだすか

 厳しい暑さが続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。「毎日暑くていやになっちゃう」「家でゴロゴロしている子どもの姿をみるとイライラして、暑さが倍増する」と感じたらココロが夏バテぎみなのかもしれません。ちょっと登進研に涼みに来ませんか?
 今回(9月7日)は、前回のアンケートで「いま、いちばん知りたいこと、不安なこと」として、参加者のみなさまから募集した質問に、カウンセラーなどの専門家が回答する具体的かつ実践的なセミナーです。参加者の質問に答える「1問1答」形式のセミナーは、「他の人のケースでも、わが子と重なる部分や解決のヒントがたくさんある」「具体的でわかりやすい」「ぜひまたやってほしい」と毎回好評をよんでいます。回答のあいまには、3人の講師によるミニ講演もあり、最後には参加者のみなさまが互いに語り合う「Share(シェア)」の時間も設けるなど、盛りだくさんのプログラムでお待ちしています。

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 前回のアンケートでみなさまから寄せられたご質問は、40件以上にのぼりました。第1部では、それらを、①不登校理解の基本、②親の対応、③発達障害と不登校、④不登校の進路の4つのテーマに分類し、5人の専門家がそれぞれの疑問、質問、悩みに答えていきます。
 ひとつひとつの回答が、不登校という出口のみえないトンネルのなかで立ちすくんでいるお母さんお父さんの一助となれば……という願いをこめて、第1部は「不登校-みえない出口をひらく打開策30」というテーマで実施します。(取り上げる疑問、質問、悩みはこちらです)
 回答者は、長年、不登校の問題と取り組んでこられた今村泰洋さん(東京都教育相談センター主任教育相談員)、発達障害の問題に詳しい佐藤有里さん(横浜市東部地域療育センター診療部 臨床心理士)、池亀良一さん(代々木カウンセリングセンター所長)、荒井裕司(登進研代表)の4人に加え、斎藤真沙美さん(世田谷区教育相談室心理教育相談員)には、司会進行と回答者の二役を務めていただきます。
 また、【ミニ講演】では、みなさまから寄せられた質問とその周辺の問題について、より理解を深めるために、3人の講師から以下のテーマでお話をうかがいます。

 ●子どもとの距離のとり方はどうすればいいか/今村泰洋
 ●発達障害と不登校―なにでつまずき、なにで困っているかを理解する/佐藤有里
 ●不登校の子どものための望ましい進路選択/荒井裕司

 また、第1部終了後には、参加者のみなさまが互いにセミナーの感想や思いを語り合う「Share(シェア)」の時間も設けます。

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 第2部の個別相談では、不登校の心と進路の問題について、カウンセラーと専門相談員が一対一でお応えします。

◆プログラム

【第1部】1問1答&講演「不登校-みえない出口をひらく打開策30」

講師 今村 泰洋(東京都教育相談センター主任教育相談員)
佐藤 有里(臨床心理士)
池亀 良一(代々木カウンセリングセンター所長)
荒井 裕司(登進研代表)
司会 齊藤 真沙美(世田谷区教育相談室心理教育相談員)

【第2部】個別相談(心と進路の相談)

 第1部「不登校-みえない出口をひらく打開策30」で取り上げる主な質問を紹介いたします。

不登校の原因を探るのは意味がない?

昼夜逆転を治すには?

高校には行きたいというものの、自分では動き出せない。見守っているだけでいいのか?

子どもの心にエネルギーを満たすには?

一日中子どもとつきあう母親のストレス対策は?

一人で外出できず、どこへ行くにも母親がついて行かなければダメ。
高校へは一人で通ってほしいのだが……

「死にたい」と言う子どもに、どう声をかけたらいいのか?

「学校なんて面倒くさい。かったるいから行かない」という子どもに、どう対応すればいい?

やる気のない子に勉強させるには?

再登校できたあと、エネルギーを維持するためのスキルはあるか?

学校の担任に、どの程度かかわってもらったらよいか?

不登校の子どもの居場所(家以外の)は?

不登校の子どもの高校選びのポイントは?

通信制のサポート校とは?

高校受験に向けて勉強をやる気にさせるには?

自分(母親)はパート勤めをしているが、パートを増やすと子どもとかかわれなくなる。
お金をあまりかけないで将来への道が開けないのか?

発達障害の子が不登校になったときの対応は?

発達障害の子どもに対して、親でも理解しきれない部分があり、とまどっている……

子どもに障害を告知すべきか?

クラス替えのストレスなどで不登校になって1年。ADHDの子どもの心をどう変化させてあげられるか?

発達障害の子どもの進路先は?

統合失調症の治療中で、この春から登校していない。医師から学校の話題は出さないように言われているが、留年する可能性もある。進路について本人と話し合うのはまだ無理?

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2008年6月15日(日)■登進研バックアップセミナー62

不登校-心が動きだす“条件”とは?

「学校に行かせる」ことより、もっと大切なことを忘れていませんか

 進級・進学という節目の時期から約1カ月がたちました。この時期は、不登校のお子さんをもつご両親にとって、さまざまな悩みが錯綜する時期です。
 「4月から学校に行けるかも……と期待したけど、やはり行けなかった」とがっかりしたり、「いつになったら登校できるんだろう」と不安にかられたり。あるいは、「中学校に入学したとたん不登校になってしまった」「5月の連休明けから行けなくなった」など、突然の出来事にとまどっておられる親御さんも多いことでしょう。そして、どの親御さんもみな、「どうしたら学校に行けるようになるのか」と思い悩んでいます。

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 「一日も早く学校に行ってほしい」と願うご両親の気持ちは当然です。そのためのよい方法を探して、相談機関に行ったり、本を読んだり、講演会に出かけることもあるでしょう。そこで得たアドバイスをもとに、「子どもをあるがままに受け容れよう」「登校刺激はやめよう」「信じて見守ってあげよう」と懸命に努力しているお母さんお父さんがたくさんいます。
 その努力はなんのためなのか、ここでもう一度考えてみませんか。「以前のように元気になってほしい」という願いが、いつのまにかすり替わって「学校に行かせること」が目的になっていませんか?「学校に行く・行かない」にこだわると、子どもの心に変化や成長のきざしがあらわれても、「まだ学校に行けないのだからダメね」という感じで、それを見落としてしまうことも少なくありません。
 そもそも、いじめや友人とのトラブル、学習面のつまずきなど、さまざまな理由で心が疲れてしまって学校に行けなくなったのですから、まず、その疲れが癒えなければ、その子は学校には行けません。友だちへの信頼感、自分への自信、生きる意欲……それらを取り戻してはじめて、心が外に向けて動きだします。これから子どもが自分の足で歩いていくためには、そうした心の準備をしっかり整えていくことがなによりも大切です。
では、そうした心の準備を整えるために、そして、子どもの心が動きだすためには、どんな“条件”が必要なのでしょうか。そのために親はなにができるのでしょうか。

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 そこで、第1部の講演では、長年不登校の問題に深くかかわってこられた木津秀美さん(富士見市教育相談研究室室長)を講師にお迎えし、『不登校-心が動き出す“条件”とは?~「学校に行かせる」ことより、もっと大切なことを忘れていませんか』をテーマに、子どもの心が動きだす条件づくりとして、親になにができるのかを、みなさまといっしょに考えてみたいと思います。
 第2部は、Q&A「学校をかえて良いとき、悪いとき」をテーマに、「学校の雰囲気や方針が合わないので別の学校にかわりたい」「転校して心機一転やり直したい」など、さまざまなケースを取り上げ、学校をかえるメリット・デメリット、小・中・高それぞれの場合の転入・編入の手続きから学校選びのポイントまで、3人の専門家からアドバイスをうかがいます。講師は、齊藤真沙美さん(世田谷区教育相談室心理教育相談員)、池亀良一さん(代々木カウンセリングセンター所長)、荒井裕司(登進研代表)。司会は、佐藤有里さん(臨床心理士)に務めていただきます。第2部の後半には、参加者のみなさまからのご質問に答える時間も設けます。
 第3部の個別相談では、不登校の心と進路の問題について、カウンセラーと専門相談員が一対一でお応えします。

◆プログラム

【第1部】講演「不登校-心が動きだす“条件”とは?」

講師 木津秀美(富士見市教育相談研究室室長)

【第2部】Q&A「学校をかえて良いとき、悪いとき」

講師 齊藤真沙美(世田谷区教育相談室心理教育相談員)
池亀 良一(代々木カウンセリングセンター所長)
荒井 裕司(登進研代表)
司会 佐藤 有里(臨床心理士)

【第3部】個別相談

(心と進路の相談)

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