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不登校・ひきこもりバックアップセミナー講演内容

2007年12月02日(日)■登進研バックアップセミナー61

不登校―解決のカギをにぎる親と子のあり方とは?

親と子が幸せになる「XとYの法則」で、今日から始めるかかわりの軌道修正

 本セミナーでは、これまで何度も不登校を経験した若者や親御さんをお招きし、お話を聞かせていただく機会を設けてきました。
 そのなかで、あるお母さんは、わが子が不登校になった当初の心境を「娘は、自分の分身のようで客観的に見ることができなかった」「いつも娘のことしか頭になかった」「毎朝、今日は学校に行くかしらと、娘が階段を下りてくる気配に耳をすませていた」と話してくれました。
 一方、娘さんは、そうしたお母さんの気持ちを敏感に感じとり、「お母さんからは“(学校に)行け行けオーラ”が出ていた」と言っています。お母さんの強い愛情や心配が、娘さんにとってはプレッシャーとなり、かえってわずらわしかったようです。

 ところが約1年後、このお母さんは「学校に行かなくてもしかたがないや」「娘は娘、私は私」と思えるようになり、パートで外に出たことも幸いしたのか、娘さんとの適度な距離をとれるようになったそうです。こうしたお母さんの対応の変化が、娘さんの気持ちをリラックスさせることにつながったのは言うまでもありません。この頃をふりかえって、娘さんは「ほうっておいてくれたのがよかった」と言い、お母さんは「いま考えれば、娘が自分で決めたことは、みんなきちんとやれていた。私がお膳立てしたことは、すべてうまくいかなかった」と語っています。

 このように子どもが不登校になったとき、親と子のあり方、具体的には、子どもに対する親の距離のとり方や対応が、その後の立ち直りに影響を与えることは少なくありません。では、不登校の解決につながる望ましい親と子のあり方とは、どのようなものなのでしょうか。
 臨床心理士の田村節子さんは、そのヒントとして、親と子の「XとYの法則」という考え方を提案してくれました。

 Xの法則とは、右上の図のように子どもの成長につれて親の力が徐々に小さくなっていき、それにともなって子どもの力(自分で育つ力)が育まれていくというものです。一方、Yの法則とは、右下のように親の力が強すぎて、子どもの育つ力が抑えられてしまい、子どもの自然な成長をさまたげてしまうというものです。

 不登校のまっただなかにいる親と子は、とかく「Yの法則」におちいりがちで、その結果、気づかないうちに子どもの生きる力、育つ力を委縮させてしまうこともあるようです。それを「Xの法則」に軌道修正するために親はどうすればよいのか、豊富な事例をまじえながら具体的なアドバイスをしていただきました。
 「子育ての軌道修正は、気づいたときからいつでも始められる。遅すぎることはない」と、田村さんは言います。わが子の生きる力を育み、親と子が幸せになるために、田村さんの講演が、参加者の大きな力になったのではないかと思います。

 第2部の「1問2答―いま悩んでいること、わが子に伝えたいこと」では、前回のセミナーで募集した「不登校に関するご質問」と「わが子へのメッセージ」に、大木みわさん(植草学園短期大学教授)、霜村麦さん(メンタルクリニックあんどうカウンセラー)、池亀良一さん(代々木カウンセリングセンター所長)、荒井裕司(登進研代表)の4人がお答えします。司会は斉藤真沙美さん(世田谷区教育相談室心理教育相談員)です。この「1問2答」は、「具体的でわかりやすい」「実践的で役に立つ」と毎回大好評です。今回はご質問にお答えするだけでなく、みなさまから寄せられた「わが子へのメッセージ」に専門家からのコメントを添えて、そこに込められた思いを参加者全員で分かち合うコーナーも設けました。

◆プログラム

【第1部】講演「不登校―解決のカギをにぎる親と子のあり方とは?」

講師 田村 節子(臨床心理士)

【第2部】「1問2答―いま悩んでいること、わが子に伝えたいこと」

回答者 大木 みわ(植草学園短期大学教授)
池亀 良一(代々木カウンセリングセンター所長)
霜村 麦(メンタルクリニックあんどうカウンセラー)
荒井 裕司(登進研代表)
司会 斉藤 真沙美(世田谷区教育相談室心理教育相談員)

【第3部】個別相談

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2007年10月28日(日)■登進研バックアップセミナー60

不登校―学習の遅れ、意欲の低下をどう支えるか

やる気がない、自信がない、勉強しない…このままで大丈夫なの?
というあなたの不安に不登校を経験した親と子がお応えします

 さて、不登校の子どもたちは、自分を否定し、自信を失い、学校や社会生活への意欲や興味も低下していることが少なくありません。そうなると、もちろん勉強など手につきませんから、学習の遅れがすすみ、ご両親の不安やあせりはますます高まります。学習の遅れや意欲の低下については、このセミナーにも、実にさまざまな悩みやご質問がよせられています。たとえば…

●不登校になってからも塾だけは楽しそうに通っていたが、そのうち塾にも行かなくなり、教科書や問題集を開くこともなくなった。高校受験が目前なのに、勉強らしきことはなにひとつせず、将来の目標もなく、なんの意欲も感じられない。このまま大人になったらと考えると不安になる。
●「高校には行かないが、大学に行ったらちゃんとやる」とえらそうなことを言っているくせに、家で勉強していても、ちょっとわからないところが出てくると、すぐに「や~めた」とほうり出してしまう。そんなことで、これからどうするんだろうと不安でしかたがない。
やりたいことも見つからず、すべてに意欲を失ってしまったようで、「私はダメな人間なんだ」と落ち込んでばかり。勉強の話になると口を閉ざし、反抗的な態度をとることも多い。こんな子どもが自信を回復し、意欲を取り戻し、新規まき直しをはかることができるのだろうか。
●2年も学校を休んでいると、勉強の遅れは大きな問題。勉強の遅れが劣等感をますます強め、それが意欲の低下に拍車をかけるという悪循環になっているような気がする。たとえ再登校できたとしても授業についていけないのではないかと心配で、もう少し学力を取り戻してからのほうがよいのではとも思うが、本人が動き始めないことにはどうにもならず、打つ手がない状態。

 こうしたお話を聞くと、「自信」と「意欲」は密接に結びついていることがわかります。そして、学習の遅れは、自信や意欲の喪失と無関係ではないように思えます。ということは、子どもの気持ちが元気になるまでは、親がいくら「勉強しなさい」とはたらきかけても無理なのでしょうか。また、学習の遅れや学力の低下は、不登校の子どもにとって避けられない問題なのでしょうか。

 そこで第1部のトークライブ「不登校―学習の遅れ、意欲の低下をどう支えるか」では、前回のセミナーでお寄せいただいたご質問を反映しながら、不登校の子どもたちにとって重要な問題である「学習の遅れ」と「意欲や自信の低下」に対して、親としてどんなサポートができるのか。また、学習の遅れによって生じた「空白」がその後、どんな影響を与えるのかなどについて体験談を中心に考えてみました。
 不登校を経験した若者と親御さんをゲストにお招きし、霜村麦さん(メンタルクリニックあんどうカウンセラー)の司会で、当時のことをふりかえりながら、学習の遅れや自信・意欲の低下をどう考え、どう対処したかについてお話をうかがいます。また、助言者として、小澤美代子さん(千葉大学教授)、池亀良一さん(代々木カウンセリングセンター所長)、田中雄一(登進研副代表)を迎え、経験者のお話をふまえながら、子どもたちの学習の遅れや意欲の低下に対して、親としてどんな対応や支援ができるのかについて、その子の状況に応じた実践的なアドバイスなどをしていただきました。なお、第1部終了後には、前回の参加者から寄せられたご質問や、会場のみなさまのご質問にお答えする時間、そして、参加者のみなさまが互いにセミナーの感想や思いを語り合う「Share(シェア)」の時間も設け、なごやかな雰囲気ながら充実したものとなりました。

◆プログラム

[第1部]トークライブ「不登校―学習の遅れ、意欲の低下をどう支えるか」

ゲスト 不登校を経験した若者と親
助言者 小澤 美代子(千葉大学教授)
池亀 良一(代々木カウンセリングセンター所長)
田中 雄一(登進研副代表)
司会 霜村 麦(メンタルクリニックあんどうカウンセラー)

[第2部]個別相談会

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2007年10月14日(日)■登進研バックアップセミナー in 上田

[第1部]不登校―進路に興味を示さない子どもへの対応
[第2部]【体験者に聴く】私の立ち直りとかかわりの転機

 不登校の子どもたちにとって、「学校」という言葉は大きなプレッシャーですが、この時期は「進路」というもうひとつのプレッシャーがのしかかってきます。親御さんからのご相談も、次のようなものが多くなってきます。
「中学3年なので、そろそろ高校のことを考えなければいけない時期なのに、自信を失い、意欲も感じられない。勉強もしないし、進路関係の本を見せても関心を示さない。本人と話し合いもできない状態のなかで、このままじっと見守っているだけでいいのだろうか」

 また、子どものほうは、「見守られているだけでは動き出せなかった。このままではダメだと思いはじめた中3の頃、親から進路の話があって、救いの手がおりてきた感じがした」と語る子がいる一方で、「ほうっておいてくれたのが一番よかった。今は動き出せないけど、学校見学などに行きたくなったら頼むから、そのときは一緒についてきてと頼んでいた」 という子もいます(いずれも不登校経験者の話より)。

 このように、進路など、次のステップを気にしながらも自分ではなかなか一歩を踏み出せず、親が背中を押してあげることが必要な子、あるいは、進路のことを考えるまでもう少し時間が必要なため、黙って様子をみたほうがよい子など、子どもの状態もさまざまです。
 したがって、親としては、こうした子どもたち一人ひとりの状況を的確に把握し、その子にふさわしい対応が必要になってきます。

 そこで、第1部の講演「不登校―進路に興味を示さない子どもへの対応」というテーマで行いました。具体的な事例にふれながら、「進路に興味を示さない」ことの背景には、どんな子どもの状況や心理が隠されているのか、そんなとき親は何もしないほうがいいのか、それとも何かできることがあるのか、どんなタイミングで背中を押してあげるべきなのかなどについて、お話をしていただきます。講師は、信州出身でカウンセラー経験の長い今村泰洋さん(東京都教育相談センター主任教育相談員)にお願いしました。

 第2部は、体験者に聴く「私の立ち直りとかかわりの転機」で、不登校を経験した若者と親御さんの協力を得て、次の一歩を踏み出せるようになったきっかけや、親として子どもの不登校を受け入れ、新たなかかわり方ができるようになった経緯などを中心にお話をうかがいます。司会は、不登校の親の会「ココット」を主宰する栗原浩子さん。助言者として、池亀良一さん(代々木カウンセリングセンター所長)、荒井裕司(登進研代表)、そして、第1部の講師・今村泰洋さんにもご協力いただきました。

◆プログラム

[第1部]講演「不登校―進路に興味を示さない子どもへの対応」

講師 今村 泰洋(東京都教育相談センター主任教育相談員)

[第2部]体験者に聴く「私の立ち直りとかかわりの転機」

司会 栗原 浩子(不登校の親の会 COCOTT 代表)
助言者 今村 泰洋(東京都教育相談センター主任教育相談員)
池亀 良一(代々木カウンセリングセンター所長)
荒井 祐司(登校拒否の子どもたちの進路を考える研究会代表)

[第3部]個別相談会

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2007年09月09日(日)■登進研バックアップセミナー59

不登校―明日から親にできるカウンセリング

子どもの心にもっと近づく言葉かけ、状況を打開する対応のコツ

 以前、当セミナーで、あるお母さんが「真夜中の散歩」の話をしてくれたことがあります。
 …その頃よく真夜中に、私と夫と子どもの3人で散歩に行きました。みんなで横一列に並んで1時間くらい、「星がきれい」「もう虫が鳴いてるね」「こんなとこにコンビニができたんだ」とか、なにげない会話をかわしながら散歩したその時間が、互いの信頼を回復させていったように思います。
人は、対面で話をすると「対決」するような雰囲気になったり、とくに不登校の子どもは、それを「責められている」ように感じる場合も少なくありません。このご家族のように、ときには横並びで話をすると、肩の力が抜け、互いに優しい気持ちになれるのかもしれません。


 また、不登校の期間中に「親の言葉や行動でうれしかったことは?」という質問に、「母の手紙」と答えてくれた若者もいました。
 …母はパートに出る前に食事を用意していってくれるんですが、昼頃起きて台所に行くと、いつも食事といっしょに手紙が置いてありました。『おーい元気ですか?冷蔵庫にシュウマイときんぴらが入っていますのでチンしてください』とか、なんでもないメモなんですが、それがうれしかった。

 プロのカウンセラーはクライアント(相談者)の心に近づくために、さまざまな配慮や手法、工夫を用います。上記の2人の親御さんは自分でも気づかないうちに、こうした配慮や工夫、つまり一種の「カウンセリング」を実践していたといえるのかもしれません。
 そして、逆にいえば、プロのカウンセラーの配慮や手法、工夫を学ぶことによって、親が子どもの心に近づくためのヒントが見えてくるのではないか。私たちはそう考えました。

 そこで第1部の講演は、長年、不登校や思春期の問題に深くかかわってこられたカウンセラーの岩佐 壽夫さん(家庭ケースワーク研究所所長)を講師に迎え、「不登校―明日から親にできるカウンセリング」をテーマに、わが子とのよりよいコミュニケーションのあり方を考える材料となるお話をしていただきました。
ひとくちに不登校といっても、「部屋に閉じこもって出てこない子」「家族と食事はするが、学校の話になると口を閉ざす子」「学校に行かないこと以外は普通に生活している子」など、さまざまな状況があります。こうした具体的な状況を取り上げ、「こんな状況ではこんな対応を」といったプロの視点からのアドバイスを提示していただいたほか、そうした対応にはどんな意味があるのか、なぜ重要なのかなどについてもふれていただきました。

 第2部は、話がわかりやすい、気持ちがラクになると好評の海野 千細さん(八王子市教育委員会学校教育部主幹)による不登校理解講座「子どものここがわからない」の第4回目。親としてわが子にどうかかわるかは、子どもの言動をどう理解するかということと密接に結びついています。今回は「なぜ口をきいてくれないのか」をテーマに、わが子への理解をより深めるためのヒントとアドバイスをうかがいました。第2部終了後には、参加者のみなさまが互いにセミナーの感想や思いを語り合う「Share(シェア)」の時間も設けました。

◆プログラム

[第1部]「不登校―明日から親にできるカウンセリング」

講師 岩佐 壽夫(家庭ケースワーク研究所所長)

[第2部]不登校理解講座「子どものここがわからない」第4回

講師 海野 千細(八王子市教育委員会学校教育部主幹)
   

[第3部]個別相談会

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2007年06月03日(日)■登進研バックアップセミナー58

不登校―親に受容されると子どもはどう変わるのか

なぜ、子どもを受け入れることが必要なのか? 受容により子どもはどう変わるのか?

 新学期がスタートして1ヶ月、この時期に初めてわが子の不登校に直面した親御さんは、驚き、怒り、悲しみ、焦りなど、否応なくわき上がってくるネガティブな感情に翻弄されているのではないでしょうか。また、進級や進学をきっかけにして、ようやく再登校をはじめた矢先に、また行けなくなってしまったわが子を前に、落胆や失望を感じている親御さんも多いと思います。そんな状況にもかかわらず、カウンセラーは「しばらく様子をみながら、お子さんのあるがままを受容してあげましょう」とアドバイスすることが多いと思います。「原因もわからないまま、学校に行かなくなったんだから、子どもを受け入れるなんてできませんよ!」と反論したくなるのは、親御さんにとって当然のことだと思います。

 最近、この「受容」という言葉を耳にすることが多くなりました。これまで本セミナーでも、何度か「受容」について取り上げ、「子どもを受容するということ」「受容できないということ」などについて考えてきました。では、なぜ親御さんが不登校の子どもたちを受容することが必要で、受容することにはどんな意味があり、受容されることによって、子どもたちはどう変わるのでしょうか。そして、受容という親の姿勢が、再び子どもたちが他人とのかかわりをはじめようとすることに、どのようにつながっていくのでしょうか。
 そこで、第1部の講演では、「不登校―親に受容されると子どもはどう変わるのか」というテーマで、なぜ、受容することが重要で必要なのか、受容されることによって子どもたちはどのように変わるのか、「受容」という親の姿勢が、子どもたちにどんなメッセージを届けることになるのかについて、講師の伊藤 美奈子さん(慶応大学教授)に具体的にお話しをしていただきました。

 第2部は、Q&A「この時期に必要な親の対応から転編入のポイントまで」。この時期は、初めて不登校になる子、再び行けなくなる子、そして、中高一貫校や高校で、「学校が合わない」「学校をかわりたい」「学校をやめたい」と思い始めている子など、さまざまな問題が起こってきます。小学生、中学生、高校生、そして中高一貫校の場合など、具体的なケースを取り上げ、転入・編入の前に考えておきたいことも含めて、この時期に起こりうる不登校に関する問題について、3人の講師に基本的な対応のしかたをアドバイスしていただきます。講師は小澤 美代子さん(千葉大学教授)、池亀 良一さん(代々木カウンセリングセンター所長)、荒井 裕司(登進研代表)、そして、霜村 麦さん(メンタルクリニックあんどうカウンセラー)の司会で行いました。

◆プログラム

[第1部]「不登校―親に受容されると子どもはどう変わるのか」

講師 伊藤 美奈子(慶応大学教授)

[第2部]Q&A「この時期に必要な親の対応から転編入のポイントまで」

講師 小澤 美代子(千葉大学教授)
池亀 良一(代々木カウンセリングセンター所長)
荒井 裕司(登進研代表)
司会 霜村 麦(メンタルクリニックあんどうカウンセラー)

[第3部]個別相談会

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